Classiques japonais avec furigana
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なのかななよ
七日七夜
山本 周五郎
Lisez 七日七夜 (なのかななよ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 818 caractères · 36 écrans
しかし彼はひらきなおった、そしてとんでもない意見を述べだした。
「うろんがあるかないか知らない、だが、侍のなかには一年に三両扶持で暮す者もずいぶんいる、一年に三両とちょっと、それで侍として家族を養なっているんだ、私は、それは遊んだには相違ない、かなり派手にやったとも思うけれども、いかにどうしたからといって一夜に百何両などとは」
「それみねえお倉さん」
控えていた強そうな男が婆さんに云った。
「おらあゆうべっからどうも臭えと睨んでたんだ。いまどきまともな人間で、あんな金の遣い方ができるわけあねえんだから」
「なにを云うか、聞きずてならんぞ」
思わず昌平はそう叫んだ。
これまでさんざん馬鹿にされたうえ、こんな男に面と向って、そこまで云われては忍耐はできなかった。が、相手はもちろん承知の上である、寧ろそれを予期していたのかもしれない。
「大きな声を出しなさんな、おらあ聾じゃあねえ耳は聞えるんだ」
男はへへんと笑い、いやな眼でじろっと見た。
「勘定に文句があるんなら、その書附をよく見てここがこうと云ったらいいだろう、一夜に百七両幾らという大尽遊び」男はこちらの身装を眺めた、「――此処じゃあちっとも珍らしかあねえが、その御風態にゃあ似合わねえ、うろんに思うのはこっちのほうなんだ、文句があるならちょうどいい、この土地にゃあ番所