Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ななかいのじゅうにん
七階の住人
宮本 百合子
Lisez 七階の住人 (ななかいのじゅうにん) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 128 caractères · 15 écrans
――寄宿舎らしい漫画的おかしさで、伸子も笑った。
「さて、もう一つ申すことがあるのですが――洗濯場で昨日シーツを一枚めちゃめちゃにして突込んであるのが見つかったのです」
ミス・ハウドンは、後を振向き、彼女の秘書のような役をしている学生の一人に何か合図をした。
「これなのです――誰か心覚えがありますか」
白いブラウズを着たその娘は、指図とともに腕一杯に敷布を一同の前に拡げ示した。敷布は、真中に大きい汚染があり、きつい火熨斗(のし)を掛けそこなった焼けこげがついている。伸子は、何だか正視するのが辛いように感じた。
「あなたがた、若しお母さんの家にいらしったら、シーツをこんなにして知らん顔でいますか? そうではないでしょう? 私はここのお母さん役なのだから、家にいると同じに振舞って欲しいのです」
ひどい様子の敷布は、煌々としたシャンデリアの下で凝っと拡げられたままだ。
「どうか隠しだてはしないで下さい。――本当に心あたりのある人はありませんか」
伸子は、余りいつまでもきたない敷布を見せられるので、次第に苦々しく腹立ちを感じた。何故そんなことになったか、誰でも見当はつく。