Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんじゅうねんごのせかい

三十年後の世界

海野 十三

Lisez 三十年後の世界 (さんじゅうねんごのせかい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 68 140 caractères · 137 écrans

Aozora Bunko

「なんの警報」

といぶかう折しも、警報信号が消えて、電波にのった運転手の声がひびいた。

「たいへんです。マルモ隊長など九台の装甲車が、トロイ谷のところで、かいぶつの一団にとりかこまれてしまって、危険におちいっているとの無電がはいりました。すぐこの装甲車へ帰って来て下さい」

運転手の声は不安にふるえていた。

正に一大事だ。ぐずぐずしてはいられない。カンノ博士は一同をひきいて、洞門の外へとび出した。外はまっ暗だった。黒いうるしでぬりつぶしたような暗黒の世界だ。急に夜のとびらが下りたものらしい。

さて探検隊の前途には何があるのか。その恐ろしき怪物の一団とは何物の群であろうか。

トロイ谷

話は、すこし前にもどる。

トロイ谷へ向ったのは、マルモ探検隊長のひきいる二十五名の隊員で、九台の装甲車にのっていた。けわしい岩山を、いくたびか上ったり下りたりして、隊員の幹部にはなじみの深いトロイ谷へついた。

一同はしっかりと空気服をしめ直し、地上へ下りた。車の中からは、採掘具がとりだされ、めいめいの手に一つずつ渡った。これは圧搾空気ハンマーに似た形をしていたが、原子力で動くものであるから、長い耐圧管もなければ、ボンベもなく、構造はずっとかんたんになっていた。