Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Lisez 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) de 三好 十郎 (みよしじゅうろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 119 279 caractères · 238 écrans
青年 ……お百姓も大変だな……
百姓 大変な事なんぞ無えよ。俺なぞガキの時分から、山あ好きで、こうして、へえ、山で稼いでりゃ、頭痛位なら治っちまいやす。……第一、地べたなんて、正直なもんだ。此の畑なんぞも、木の根っこや草あ、ほじくり返して、種え蒔いといたら、こうして出来やす。世話あ焼いただけのもなあチャンと返してくれら。苦労なんぞ、なんにもねえよ。……ただ、へえ、飽きちゃ駄目だあ……飽きさえしなきゃ、馬鹿にでも出来やす百姓なんぞ。好きな時に起きて寝て、泥の中さ、へえずり廻ってな、大飯くらって屁えこいてりゃ済まあ。……こら、こん野郎!(と千歯の歯に引っかかった麦束の穂を力まかせに引き抜く)
青年 ……近頃は、しかし、増産々々で、やかましいようで――
百姓 ……うむ……増産かい。そうよ、百姓は年中増産増産だあ。……昔っから、一升でも二升でもたくさん取りてえのはきまってたこんだ。十六七年前に穀物の値がうんと下った時分にゃ、作付を減らせと言われてなあ。……そん頃だって俺だちゃ、ちっとでもたくさん取ろうと思ってウンウン言ったもんだ。ハハ。そんなもんよ百姓なんつうもんは。