Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よのなかへでるこどもたち

世の中へ出る子供たち

小川 未明

Lisez 世の中へ出る子供たち (よのなかへでるこどもたち) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 905 caractères · 8 écrans

Aozora Bunko

会計は、少女の持ってきた伝票を見て、正吉が、払ったのであります。

道順で、高橋が先に二人と別れました。

「出発の日には、送るからね。」

「会社が、忙しいなら、いいよ。」

「なに、どうか都合するさ。」

あとは、小原と正吉の二人が、星晴れのした空を、公園の方に向かって歩いていたのです。

「今夜は、ご馳走になって、すまなかった。」と、小原がいいました。

「なんでもないよ。今度の日曜に、動物園でもいってみない?」と、正吉が、いうと、

「お天気だったらね。」と、小原は、喜びました。そして、赤いネオンサインの方を見ながら、

「四月になったら、また学校へ上がるつもりだ。」と、このごろ、体がよくなったので、小原は、元気にいいました。

「学校なんか、すこしくらいおくれたっていいよ、なるたけ大事にしたまえ。」

二人は、四つ辻のところで、また別れたのです。先刻から、正吉の頭の中で、もやもやしていたものがあります。それは、レストランの計算が、ちがっているような気がしたのでした。なんだかすこし安すぎるので、正直な彼は、そのままにしておけない気がして、公園のベンチのところでポケットから、手帳と鉛筆を取り出して計算をはじめました。