Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くたにやき
九谷焼
中谷 宇吉郎
Lisez 九谷焼 (くたにやき) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 535 caractères · 13 écrans
中村秋塘の方は変なことで知っている。小学校の三年の時か、父の厳命でこの中村秋塘さんの所へ英語を習いに通ったことがある。英語はちっとも進歩しなかったが、陶器のことは色々覚えた。真黒い関羽鬚のこわい顔にも似ず親切で好きだった。
今から考えて見ると、随分変な先生を撰んでくれたものだとも思えるが、あるいは幼い頃から、名工と名付くべき人の特殊の感化を受けるようにと、父の深遠な理想があったのかも知れない。それだのに、自分は今になってもまだ、世間的の栄誉などに心を惹かれがちになって苦しんでいる。
秋塘さんも赤絵の方が多かった。一毫の爺さんよりも、年が若かったせいか、精力家で、精練の作をどんどん出していた。そして、その頃から随分苦心して、新しい焼を出そうと色々骨を折っていたが、私が五年位の時に、初めて半ば成功した花瓶を父が貰って来て、説明してくれたのを覚えている。名前は玉質焼といって、全然気分のかわった淡い水彩画のような感じのもので、地を卵色の琺瑯で焼き付けて、模様を白く残したようなものだった。この玉質焼は、一年位の間に随分進歩して、売出す位の程度になっていた。