Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちぶさ
乳房
宮本 百合子
Lisez 乳房 (ちぶさ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 932 caractères · 56 écrans
「きっと、藤井のごろつきの仕業だ。――ぐるんなってやがるんだもの、何をするかしれたもんじゃない」
酔っぱらいなどの気まぐれな所業でないことは、明らかであった。
「ポンプのことだって、スパイの奴がたきつけてるにきまってるんだもの」
おとといの朝、臨時に託児所を手伝いに来ている女子大出の小倉とき子が、井戸端でおしめの洗濯をしていた。水を流す音がしたと思うと、土管屋の台所口のガラス戸が開いた。すると、主人の政助が顔を出し、
「あんまり方図なくつかわれちゃこまりますよ。井戸をつかうのは、そっち一軒じゃねえんだからね、勝手に自分の方でばっかりつかわれちゃ、こっちじゃ、ゆっくりおまんまをとぐひまもありゃしねえ」
と云っている声がした。
「どうもすみません」
洗い上げたおしめをもって物干竿へまわる時、とき子は四畳半にいたひろ子と窓越しに顔を見合わせ、荒々しい扱いに不馴れなものの、訴える表情を浮べて笑った。ひろ子にはとき子の心の状態がよくわかり、却って、何も云わなかった。
ひろ子は考えにとらわれた顔つきで、先へ家へ上った。
「さて、と。御苦労様、どうだった?」
タミノは、とんび足に坐ったスカートのポケットからハトロン紙の小袋を出し、一つ一つふるって白銅三枚と銅貨を十一二枚畳へあけた。