Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
よげん
予言
久生 十蘭
Lisez 予言 (よげん) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 000 caractères · 27 écrans
、船は翌二十六日横浜出帆の仏国郵船アンドレ・ルボン号と、ばたばたときまってしまった。
結婚式の前日、維納から帰ったばかりの柳沢と二人でいるところへ、安部がモネのところへ持って行く紹介状をとりにきて、しばらくしゃべっていたが、思いだしたように、
「石黒って奴はえらい予言者だよ。僕は今年の十二月の何日かに、自殺することにきまっているんだそうだ」
と面白そうにいった。
前日、石黒から手紙がきたが、それが蒼古たる大文章で、輪廻とか応報とかむずかしいことをながながと書いたすえ、つらつら観法するところ、お前は何日に西貢へ着くが、その翌日こういうことがある。何日にはジプチでこういうことが起る。何日にはナポリでこういうことをするが、その場の情景はこうと、アンドレ・ルボン号が横浜を出帆する日から向う何十日かの毎日の出来事を、そのときどきの会話のようすから、天気の模様までを眼で見るように委曲をつくし、トド、なにかむずかしいいきさつののち、安部が知世子と誰かを射ち殺し、その拳銃で安部が自殺する段取りになっていると、予言してよこしたというのには笑った。
「なにを馬鹿な、でたらめをいうにもほどがある。