Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふたつのいえをつなぐかいそう

二つの家を繋ぐ回想

宮本 百合子

Lisez 二つの家を繋ぐ回想 (ふたつのいえをつなぐかいそう) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 480 caractères · 37 écrans

Aozora Bunko

「――じゃあ、一寸二階へ来てお貰いしましょう」

やがて、自分等は、二階坐敷へつれられた。

先に立った母が、改って坐布団などを出される。自分は、其那片苦しい待遇に堪えないで、縁側にある長椅子に腰をかけた。

Aは、母と相対して坐らざるを得ない。

「貴方も、勿論、もう百合子からお訊きでしょうし、又斯う云う事になると云う位は、若い者でもないのだから前以て御存知だったでしょうが、一体、あの――何ですね、今度百合子が書いたものを、どうお思いです?」

彼女は、強いて落付き、足場を踏みしめた態度で口を切り始めた。

「どうと云って、私の目から見れば、相当によく出来て居ると思います」

「小説としては、それは、よく書いてありましょう。然し、貴方は、あの中に、何か御気の付いたことはなかったんですか」

Aが返事をしないうちに、彼女は、あとをついだ。

「若し、何か、世間に対して、如何うかと思うような点があったら、注意して、なおさせてやって下さるのが当然ではないでしょうか。御承知の通り、百合子はまだ若いんだし、世の中のことは知らないのだから、貴方が指導して、正しい道を歩かせて下さってこそ、私は、良人としての価値があると思うのです」