Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふたつのいえをつなぐかいそう

二つの家を繋ぐ回想

宮本 百合子

Lisez 二つの家を繋ぐ回想 (ふたつのいえをつなぐかいそう) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 480 caractères · 37 écrans

Aozora Bunko

穏やかに、然し父親らしい態度で切り出され、自分は三つか四つの子供に戻ったような、間の悪さを感じた。

「あれでしょう、おかあさまが、不満足でいらっしゃるんでしょう?」

「うむ。つまり、余り突然だと云うのだね、妻の心持で云えば、斯う云うことを云う前に、何とか、前からのことの定りがつくべきであると云うのだ。ずるずるべったりで、いきなり父親を連れて行くから、と命令されるようでは、甚だ心苦しいと云うのだ。

切角、田舎から出て来られたのだし、お前の立場としても同情されるから、うちでは、出来る丈歓待してあげたい。然し、一方、そう云うことがあっては、何だか、まるで嘘偽で、実に辛い義務になって仕舞う。母は、若しそう云うことになれば、東京に居て会わないと云うことには行くまいから、何処へか旅行でも仕なければなるまい、と云うのだが――

お前は、どうしたら一番いいと思うかね?」

父の言葉で、自分は、その時まで心付かなかった、両親の、純粋な心持を、明らかに知らされた。Aの方では、とにかく形式にでも一度連れて来さえすれば好い。どうにかなるだろう、と云う心持で居る。然し、此方では、逢うなら、心から逢いたい、それでなければ一層会わない方がよいとさえ思うが、仲に入る私を思い、それも出来ず感じる。