Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふたりまちやっこ

二人町奴

国枝 史郎

Lisez 二人町奴 (ふたりまちやっこ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 555 caractères · 19 écrans

Aozora Bunko

「はっ」と云ったが緋鯉の藤兵衛、

「強きを挫き弱きを助ける! 町奴の意気にございます」

その言い方や涼しいものである。

「が、噂による時は、放蕩無頼の町奴あって、強きを挫かず弱きを虐げ、市民を苦しめるということだの」

「末流の者でございます」

藤兵衛少しも驚かない。

「言葉をかえて申しますれば、真の町奴にあらざる者が、ただ町奴の面を冠り悪行をするものと存ぜられます」

返答いよいよ涼しいものである。

「町奴風という異風あって、風俗を乱すということであるが、この儀はなんと返答するな?」

伊豆守グット突っ込んだ。

「これは我々町奴が、自制のためにございます。と申すは他でもなく、異風して悪事をしますれば、直ちに人の目に付きます。自然異風を致しますれば、しようと致しましても悪事など、差し控えるようになりましょうか」

「なるほど」と伊豆守頷いたが、

「その方達町奴の家業はな?」

「お大名様や、金持衆へ、奉公人を入れますのが、おおよその商売にございます」

「では大名や金持共の、よくない頼み事も引き受けて、旗本ないし、貧民どもに、刃向かうようになろうではないか」

「とんでもない儀にございます」