Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にひゃくとおか
二百十日
小川 未明
Lisez 二百十日 (にひゃくとおか) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 094 caractères · 11 écrans
」と、正二は、不思議そうに、見上げていました。
「いや、どこかに隠れていて、やんまの弱るのを待っているのだ。なかなかずるいやつだからな。はやく助けてやんなさい。」
おじいさんは、まごまごしていると、やんまが、疲れて死んでしまうと思ったのでした。
正二は、勝手もとへいって、長い物干しざおを取って、裏の方へまわりました。庭には日ごろから、おじいさんの大事にしている植木鉢が、たなの上に並べてありました。彼は、それを落とさないように、自分の力にあまる長いさおを持ち上げて、垣根の際までいきましたけれど、まだそのさおの長さでは、くもの巣までとどきませんでした。
「おじいさん、だめですよ。」
やんまは、まだ生きていて、ときどき思い出したように、羽ばたきをしました。けれど、どうしたのか、くもはまだ姿を見せませんでした。
「さおが短いか、よわったのう。」と、おじいさんは、眼鏡の中から、小さな光る目で、やんまを見つめていられました。
「ああ、重い。」
正二、さおをドシンと垣根の上へ倒しました。そのくもの巣は、高い木立の枝から、隣家の二階のひさしへかけているので、隣の屋根へ上がるか、それとも隣の塀の上に登らなければ、さおがとどかなかったのでした。