Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こうゆうだんぺん
交遊断片
豊島 与志雄
Lisez 交遊断片 (こうゆうだんぺん) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 801 caractères · 10 écrans
彼が肉の煮えるのを待っているうちに、その肉は半煮のまま私達の口の中に消えてしまう。豆腐はもうとくになくなっている。忙しげに醤油や砂糖や炭火の方へ気を配ってる彼のためには、葱のむくろだけしか永遠に残らない。しまいに彼は箸を放り出して歎息する。
「君等のような意地汚い奴とは、もう決して肉を食わない。」
それが私達にはまた面白いのである。
「そう怒るなよ。君はどうせ酒を飲まないから隙なんだろう。まあも少し面倒をみてくれたっていいさ。」
そこで林原は益々憤慨して、飲めもしない自暴酒をやり出す。そして三人共酔っ払うことになる。
さて酔っ払ってしまうと、新関はいきなり懐の金入を私の前に投出して云う。
「君のと一緒にして、いいようにしてくれ。どこか暖かい気持のいいところへ行くんだ。」
林原までがそれに賛成する。
そこで私は、いくら飲んでも心底から酔っ払いはしないというかどで、女房役の方へ廻されて、乏しい三人の財布を手に握って、どの方面へ出かけたものかと、寒い冬の街路を頭の中に描き出すのだった。
*
ひと頃、私は高瀬俊郎君と屡々酒を飲み歩いたものである。彼は有名な梯子酒で、夜の二時までも三時までも、凡そ酒を飲ませる家が起きてる限りは、私をつかまえて放さなかった。