Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なにもの
何者
江戸川 乱歩
Lisez 何者 (なにもの) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 38 449 caractères · 77 écrans
少将は彼をある倶楽部で見つけた、碁の方の好敵手だと云っていた。その晩は招かれて宴会の席に列したのだが、事件の起った時には、二階の大広間には見えなんだ。どこか下座敷にでもいたのであろう。
だが、私はある偶然のことから、この人が探偵好きであることを知っていた。私が結城家に泊り込んだ二日目であったか、赤井さんと弘一君とが、今度事件の起った書斎で話している所へ行合わせた。赤井さんはその少将の書斎に持込んであった、弘一君の本棚を見て何か云っていた。弘一君は大の探偵好きであったから、(それは、この事件で、後に被害者の彼自身が探偵の役目を勤めた程である)そこには犯罪学や探偵談の書物が沢山並んでいるのだ。
彼等は内外の名探偵について論じあっているらしかった。ヴィドック以来の実際の探偵や、デュパン以来の小説上の探偵が話題に上った。又弘一君はそこにあった「明智小五郎探偵談」という書物を指さして、この男はいやに理屈っぽいばかりだとけなした。赤井さんもしきりに同感していた。彼等はいずれ劣らぬ探偵通で、その方では非常に話が合うらしかった。
そう云う赤井さんが、この犯罪事件に興味を持ち、私の先を越して、足跡を見に来たのは誠に無理もないことである。