Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぞくしゅう

俗臭

織田 作之助

Lisez 俗臭 (ぞくしゅう) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 34 630 caractères · 70 écrans

Aozora Bunko

千恵造の四人の兄弟とその妻たちは無論だが、まつ枝、たみ子の姉妹とその夫たちも列席した。彼女等については今まで余り触れる機会はなかったが、彼女等はどちらかといえば、児子一家とは余り交際しない。夫がそれ/″\技術家であって、商人とはうまが合わぬのだ。その外、春松夫妻が列席した。春松の嫁は、正月産れの赤ん坊を抱いていた。その赤ん坊の耳に綿がつめてあるのを、中耳炎だろうと、政江は観察した。千満子も列席した。これは人々の眼を引いた。千恵造への義理立とも見えた。伝三郎は「婚礼の見学やろ」とひやかした。伝三郎の妻は、せがまれて小唄を一つ唄い、拍手された。伝三郎は苦い顔した。伝三郎の妻は、千恵造の結婚のために、随分金を使った。タンス、本箱、机、椅子、座蒲団、水屋、雨傘、洗面器の類まで買い与えたので、へそ繰りを全部投げ出した上に、借金が出来る始末だった。夫の弟のために尽すのは当然だという彼女の主義は、この頃政江を尊敬している伝三郎には甚だ面白くなかったのだ。が、千恵造の今度の妻は、伝三郎の妻を、夫の兄弟達の妻の中で、一番良い人だと直感した。その婚礼で一番嬉しそうな表情を自然に、隠さずに、泛べているのは伝三郎の妻だったから。