Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はいくのつくりよう
俳句の作りよう
高浜 虚子
Lisez 俳句の作りよう (はいくのつくりよう) de 高浜 虚子 (たかはまきょし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 45 854 caractères · 91 écrans
これはしかし空論ではない、実際その人の作った句をみるとすぐそれが分かる。例えば芭蕉の句になるとつまらぬ句も随分沢山ある。しかしながらそのつまらぬというのは表面がつまらぬのであって、その句を通して背後には一種の後光のようなものがある。あたかも仏様の後にある光背のごときものがそこにある。上っ面は平凡な句であるにかかわらず、何遍も味わってみるとシットリと底の方から味が滲み出してくるごとく感じられるのは、すなわちこの仏様の光背に当たるところで、余はこれを背景のある俳句と呼びたいと思う。この背景のある俳句はいくらたってもその味は失せない。けれども上っ面がテカテカ光っていて、一読して面白いと思われるような句は、長く味わっている中に飽きがくる。あたかも錦絵を見るようなもので、その色彩は人の眼を射るにかかわらず、その背後には何物もない。この背景のある句と背景のない句とは、前に言った作者の人生観の相違に基因するように思われる。作者がシットリした人であるというと、つまらぬものを見る中にもおのずからその心の中に種々の働きがあって、それが知らず識らずその上に現れている。