Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いだいなるゆめ
偉大なる夢
江戸川 乱歩
Lisez 偉大なる夢 (いだいなるゆめ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 117 988 caractères · 234 écrans
耳をすますと、声はその下から響いて来るようだ。丸太の蓋を取りのけると、その下に井戸のような大きな穴が、ポッカリと黒い口を開いていた。
「オイ、そこに誰かいるのか」
怒鳴って見ると、それに答えるように唸り声が高くなった。底は深くて暗いのでよくも見えぬけれど、どうやらその底に人間が倒れている様子だ。
穴の中には直立の梯子が懸っている。少佐はそれを伝って一丈ほどの穴の底へ降り立った。上の入口よりも底は広くなっていて、一間四方ほどもある。四方は土の崩れぬよう頑丈な石垣になっている。
そこに倒れていたのは、想像のごとく五十嵐新一青年であった。グルグル巻きに細引で縛られ、手拭の猿轡をはめられて、物もいえず、身動きもできぬ哀れな有様で転がっていた。
少佐は手早く猿轡をとり、細引を解いてやった。だが、新一は起き上る気力もない。
「望月さん有難う。僕はかならずあなたが助けに来て下さると信じていました。有難う。しかし、父は、父は本当に亡くなったのですか」
その質問には望月少佐の方で一驚を喫した。
「君はどうしてそれを知っているのです」
「僕をここへとじこめた奴がそういいました。