Classiques japonais avec furigana
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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
Lisez 先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選 (「やまとみんぞく」とはなんぞや) de 喜田 貞吉 (きたさだきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 063 caractères · 389 écrans
したがって神もそれを要求し給うものとして、所謂毛の物毛の和物を供物として捧げるのである。神が人身御供を要求するのもそれと同じ意味で、もと人間に食人の習慣があったからだとの説明は、或いは一面無理ならぬところであるかもしれぬ。古代の支那人の間には食人の風習があったと言われる。今も野蛮民族の間には、それが現に行われている所もある。したがって神もそれを要求し給うものとして、これを捧げたろうとの思想が起ったというにも一面の理由はある。しかしながら、いかに古代の支那人だとて、今の未開野蛮の民族だとて、まさかに人間を常食とし、もしくは鹿肉猪肉などと同じく、珍味嘉肴としてこれを賞玩したとは思われぬ。古代支那人が人を食ったというのも、怨敵を殺してその報い切れぬ恨みをかえすとか、或いは一種の迷信の為に囚われたとかいう場合に限ったもので、今の所謂食人々種だとて、豚や牛を屠って喰う様に、平素人間同士相殺してそれを食糧とするのではない。したがって食物の意味で人間を神に捧げるとの解釈には、なお一考の余地があろうと思う。鬼が人間を俎上に載せて、耳までさけた口を開いて、舌なめずりしつつ庖丁を振うの有様は、狼や虎などと連想した一つの空想に過ぎないものであろう。