Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

Lisez 光り合ういのち (ひかりあういのち) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 439 caractères · 263 écrans

Aozora Bunko

「へえ」

と伯父が目をまるくした。

「それがいいわ、きっと」

と姉はまじめにいった。「いい坊さんになるかも知れないわ」

どう考えて姉がそういったものかは私は知らない。しかし大体そうしたものになって来たのは不思議である。

表二階で裁縫をしてる姉に、私はよく本を読んで聞かしてやった。

蘆花の「思い出の記」や、木下尚江の「良人の告白」などそうして読んだ。

「寒竹垣の下で虫が啼いている。月の光がきらきら……信じていつまでも待っています」

私は読みながらしきりに恋を思うのであった。

姉はといえば、安泰そうに、ふっくらと、安楽架のようなものに背をもたせて、針を動かしながら、恋に渇いていそうにも思えなかった。

思いつつぬればや人の見えつらん夢と知りせばさめざらましを

うたたねに恋しき人を見てしより夢てふものはたのみそめてき

私は声を高くして読んだ。

「あんた好きな人があって?」

と姉は突然きいた。

「あるものですか。そんなもの」

「カネ久(尾道にある倉田家の宗家)のみつのさんはどう思う。お祖母さんが百松(私の幼名)といいなずけにするといいといってらしたそうだけれど」

「あんな、ちっぽけなもの。