Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

Lisez 光り合ういのち (ひかりあういのち) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 439 caractères · 263 écrans

Aozora Bunko

草生を踏むやさしい足音がして、約束して置いたように彼女がやって来た。

私は立ち上って迎えた。

「やっと手があきました。ほっとしたわ」

「今夜はすばらしかった。花を咲かせたね」

「一年に一度だわ。それに今年は特別なの」

「豊玉媛、よかったなあ」

「そうか知ら。あたしおどりは嫌いじゃないわ」

「うむ。神楽というものはおもしろいもんだ。僕非常に好きになった。――ミスチックだ」

見れば彼女はもう無雑作な浴衣に着替えて、日常の鈴子に返っているのであった。

が私はやっぱりさっきの夢を追っていたかった。

「八乙女の中で誰れが一等きれいだった?」

「わからないわ」

「鈴子さん」

「あら」

と彼の女は声を立てたが、嬉しそうであった。

「色んな顔があるもんだね。あんまり丸ぽちゃは現代的で可笑しいね。あんたは冠かぶるとよく似合うよ。瘠せているから」

がこれには彼女は不服らしかった。

「いつも千早姿でいられやしまいし……」

だが、それにもかかわらず、彼女の特色はその瘠せぎすな、品よさにあるのであった。ちょうど、今夜彼女が開いて舞うた扇のように、骨細の美しさが彼女にはあった。

また彼の女の美しさは目の前の白い、円い小石の浜辺の洲に似ていると私は思った。