Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やつがたけのまじん
八ヶ嶽の魔神
国枝 史郎
Lisez 八ヶ嶽の魔神 (やつがたけのまじん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 664 caractères · 323 écrans
剣道指南番にござります。しかるにこの頃私は老朽、役に立ちませぬ。それにも拘らず大殿様はじめ若殿様におかれましても、昔通りご重用くだされ、家中の者もこの老人を疎かに扱おうとは致しませぬ。これ皆君家のご恩であること申し上げるまでもござりませぬ。かかる場合にこそこの老人、ご恩をお返し致さねばいつ酬うこと出来ましょうや……さて」
と武右衛門はこう云って来てにわかに一膝いざり出たが、「お願いの筋がござります」
一八
「願いの筋とな? 申して見るがよいぞ」――頼正は優しく云ったものである。
「もしも私不幸にして、悪魚の餌食となりました際には、なにとぞ今回のお企て、すぐにお取り止めくださいますよう。これがお願いにござります」
「それは成らぬ」と頼正は気の毒そうに頭を振った。
「そちは今回の企てを何んのためと思っておるな?」
「お好奇心の結果と存じまする」「それが第一の考え違いだ。決して好奇心の結果ではない。諏訪家の恥辱を雪ぎたいためよ」「これはこれは不思議なご諚、私胸に落ちませぬ」「胸に落ちずば云って聞かせる、武田の家宝と称されおる諏訪法性の冑なるもの元は諏訪家の宝であったが、信玄無道にしてそれを奪い、死後尚自分の死骸に着け、所もあろうに諏訪湖の底へ、石棺に封じて葬るとは、あくまで諏訪家を恥ずかしめた振る舞い、