Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やつがたけのまじん

八ヶ嶽の魔神

国枝 史郎

Lisez 八ヶ嶽の魔神 (やつがたけのまじん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 664 caractères · 323 écrans

Aozora Bunko

人里離れた山奥の木小屋の中で二人っきりでよ、何をしたか知れたものじゃねえ、飽きるほどふざけたに違えねえ」

「当たらずといえども遠からずさ」

「それだけの女を振りすてて何んでまたお前は逃げるんだい。こいつが俺にゃ解らねえ」

「そいつあ今も云った筈だ。たかが窩人の娘じゃねえか。まさか一生添うことも出来めえ」

「ふん、それじゃ飽きたんだな」

「正直のところまずそこだね」

「それにしては智恵がねえな」権九郎は嘲笑った。

「智恵がねえ? この俺がな?」

多四郎はにわかに眼を丸くする。

「捨ててしまうとは勿体ねえ話だ。瞞して城下へ連れて来てよ、女衒へ掛けて売ったらどうだ」

「へん、なんだ、そんな事か、孔明の智恵も凄じいや。そんなことなら迅くより承知よ」

「ナニ承知? ……何故しねえ」

「つまり玉なりが異うからさ」

「聞きてえものだ、どう異うね?」

「里の女ならそれもよかろう。思い込んだが最後之助、どんな事でもやり通そうという窩人の娘にゃ向かねえね」

「ふん、どうして向かねえんだい?」

「そんな気振りでも見せようものなら、こっちが寝首を掻かれるくらいよ」

「へえ、そんなに凄いんかい」

「何しろ向こうは夢中だからな」