Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こごえるおんな
凍える女
小川 未明
Lisez 凍える女 (こごえるおんな) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 949 caractères · 20 écrans
それから、いつしか二三年は経ってしまった。落葉の雨に混って簷を打つ頃となり、いつとなく村は黄色く霜枯れて、冬が来て、また雪の降り出す頃となった。
けれど誰も、別におあいのことを話に上すものもなかった。おあいの住んでいた家は、他人が入っていて、其処に圃の栗の木も、黄色く葉が霜枯れて風が吹いて、それを落してしまい、今は僅かばかり梢に枯葉が残っているばかり。
今夜にでも雪が降って来そうだというように、非常に寒気がました。その日のこと、村では、おあいが入って来たという噂が立ったのである。
これを見たという人の話によると、髪は鳥の巣のように束ねられて、顔色には血の気がなくて、足には草履を穿いて、背には乳飲児を負っている。而して、顔を見せぬように急いで通り過ぎた……という。ちょうど、おあいがこの村にいて、森の家に通うた時の有様と同じである。けれど、その人はいうのに、身形もその時より一層憐れに貧しげに見られた。而して、背に負っている乳飲児は、この頃生れたものと見えるといった。村の人は、
「何処へ来たのだろう……。」といった。……多分森の家に来たのだろう……なんで来たのだろう……きっとああいう勝気な女だから少しばかり金を造って、前の仕返しをしに来たのだろうなどといって噂し合っていた。