Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
とううん
凍雲
矢田 津世子
Lisez 凍雲 (とううん) de 矢田 津世子 (やだつせこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 121 caractères · 29 écrans
それにしても、こうして別々にいると一日一日がとても苦痛でやりきれない。互の思いが変らないとしても、これでは、変っていると同じではないか。柳屋先生に頼んでも、どうも廻りくどくて待ち切れない。どうだ、いっそのこと、これから自分の家へ行かないか。二人で親に頼みこんでみよう。何んぼなんでも子であり、孫をみようというのに、二人さえしっかり離れないでいれば、そう因業なことも言うまい。――仙太はだんだん熱してきた。――親同志のことは先生にまかせることにしよう。それでもとやかく言うなら二人で逃げてもいいじゃないか。東京へでも行ってしまおう。
お高は昂奮してくる仙太の息づかいを、じっと窺っていた。
「でも、この体ではねえ」
お高は溜息をついた。
「それよか、いっそ柳屋先生のとこへ行って、親どうしに来てもらって、話を決めてしまったら」
「そうだ」
と、仙太は弾み立った。お高は抑えて、
「きょうはお父さんが役場の用で県下へ行って、終列車で帰ることになっているもの、明日にしたら……」
「いや、今日にしよう。これから行くことにしよう。二人の生き死にの問題じゃないか。直ぐ行こう」
仙太は立ち上った。