Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はつこい

初恋

矢崎 嵯峨の舎

Lisez 初恋 (はつこい) de 矢崎 嵯峨の舎 (やざきさがのや) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 226 caractères · 39 écrans

Aozora Bunko

しかるにその夜のことで母と祖母との間に誠に嬉しい話が始まッた,それを何かというとこうで,もウ二三日過ぎると叔父も江戸へ帰るにより、何か江戸土産になりそうな、珍らしい面白い遊戯を娘にさせて帰したい,が何がよかろうと二人が相談を始めた。しかし面白い遊びといッたところがこの草深い田舎では,五節句、七夕、天皇祭でなくば茸狩り蕨採り、まアこんなもので,それを除いては別段これぞという遊びもない,けれども今は四月二十日、節句でもなければ祭でもない、遊戯と言ッては蕨採りのみだ、蕨採りと言ッたところがさのみ面白い遊戯でもない,が摺鉢のような小天地で育ッている見聞きの狭い田舎の小児には、それが大した遊戯なので,また江戸のような繁華な都に住んでいて野山を珍らしく思う人にはやはり面白い遊戯なので,それゆえいよいよ蕨採りに往くことと極まり、そのことを知らせた時には一同歓喜の声を上げた。

さてその夜は明日を楽しみにおのおの臥床にはいッたが、夏の始めとて夜の短さ、間もなく東が白んで夜が明けた。

その日の四ツごろようように仕度が出来て、城下を去ること半里ばかりの長井戸の森をさして出かけた,同勢は母と、姉と、娘と、自分と、女中二人に下部一人、都合七人であッたところへ、例の勘左衛門が来合わせて、私もお伴をと加わッたので,合わせて八人となり