Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はつこい
初恋
矢崎 嵯峨の舎
Lisez 初恋 (はつこい) de 矢崎 嵯峨の舎 (やざきさがのや) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 226 caractères · 39 écrans
このところは川幅は六七町もあろうか、これから上になると十四五町もあろう、大刀根、小刀根、と分れるところでその幅最も広いところだ。娘は姉に向ッて言うには,「このごろ江戸で名の高い馬琴という作者の書いた八犬伝という本を読みましたが、その本に出る人で……」とかの犬飼犬塚の両犬士が芳流閣上より転び落ちて、つい行徳へ流れついたことを話して、その犬士の流されたところもここらであろうかなどと話しているうち、船は向うの岸へ着いた。それから上陸して境駅の入際からすぐ横へ切れると、森の中の小径へかかッた,両側には杉、檜、楢などの類が行列を作ッて生えているが、上から枝が蓋さッていて下に木下闇が出来ている、その小径へかかッた。
「もうじきそこからはいるのです。さア皆さん採りッこをしましょう」と勘左衛門が勇み立ッた、もっともわざと。
「秀さんようございますか」娘は笑いながら――「まけませんよ」
「ええ、ようございますとも。負けるもンか女なんぞに」
長井戸の森は何里ぐらい続いていたか、自分はよく覚えておらぬが、随分大きな森であッた,さて森の中の小径をおよそ二三町もはいッて往くと、葉守の神だか山の神だかえたいの分らぬ小さな神の祠の前へ出た、これが森の入口なので。