Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わかれたるつまにおくるてがみ

別れたる妻に送る手紙

近松 秋江

Lisez 別れたる妻に送る手紙 (わかれたるつまにおくるてがみ) de 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 985 caractères · 103 écrans

Aozora Bunko

お宮のことに就いて、長田の心がよく分ってから、以後その事に就いては、断じて此方から口にせぬ方が可いと思ったが、誰れの処ということなく寂しいと思えば、遊びに行く私のことだから、……先達てから二週間ばかりも経って久振りに遊びに行くと、丁度其処へ饗庭――これもお前の、よく知った人だ。――が来ていたが、何かの話が途切れた機会に、長田が、

「お宮は其の後何うした?」と訊く。

私は、なるたけ避けて静として置きたいが、腹一杯であったから、

「もう、お宮のことに就いては、何も言わないで置いてくれ。」と、一寸左の掌を出して、拝む真似をして笑って、言うと、長田は唯じろ/\と、笑っていたが、暫時して、

「あの女は寝顔の好い女だ。」

と、一口言って私の顔を見た。

私は、その時、はっとなって「じゃ愈※(二の字点、1-2-22)」と思ったが強いて何気ない体を装うて、

「じゃ、買ったのかい?」と軽く笑って訊いた。

「うむ! ……一生君には言うまいと思っていたけれど、……此間行って見た。ふゝん!」と嘲笑うように、私の顔を見て言った。

「まあ可いさ。何うせ種々の奴が買っているんだからね……支那人にも出たと言っていたよ。