Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜんきてんまやけ
前記天満焼
国枝 史郎
Lisez 前記天満焼 (ぜんきてんまやけ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 48 568 caractères · 98 écrans
だな、みんなグルだな! みんなグルになって俺一人にかかり、大金を捲き上げようとしたんだろう!」
又、匕首を揮うのであるが、腰をかけたり佇んだり鼻歌をうたったり囁いたり、笑ったりしている悪漢どもは、
「何を坊ちゃんが云いおるやら、うっちゃって置け、うっちゃって置け」
こう云ったように冷淡に、取り合おうとさえしないのであった。
こういう空気は当然に、人をして一層怒らせるもので、源三郎は手近の一人を切った。
「ワッ」という悲鳴を立てて切られた鳶はぶっ仆れた。
つづいて起こった混乱で、
「小僧、生意気!」
「飛んでもねえ奴だ!」
「うっそり者の狂人め!」
「めんどッくせえや、眠らせろ!」
声の渦巻きが渦巻いて、つづいて人間の渦が巻いた。大勢一度にムラムラと、源三郎へかかったのである。ガラガラと物を投げる音! 二三人の者が源三郎を目掛け、榻や器物を投げたのである。
と、三四人悲鳴を上げ、人間の渦から飛び出した。逆上していよいよ狂暴になり、勇気を加えた源三郎が、夢中で揮った匕首で、傷つけられた連中である。
「あぶねえあぶねえ気を付けろ!」
「弱い野郎が物に憑かれ、にわかに強くなりゃアがった。