Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんきょう

剣侠

国枝 史郎

Lisez 剣侠 (けんきょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 961 caractères · 310 écrans

Aozora Bunko

「ちと物をたずねたいが」主水は早速話しかけた。

「へい、何でございますか」

「馬大尽とは何者かな?」

「馬大尽でございますか」

「馬大尽じゃと囃されて行った様だが、彼は一体何者かな?」

「木曽の大金持でございます」

「木曽の金持? 信州木曽のか?」

「へい左様でございます。信州木曽谷福島宿の奥所、西野郷に住居いたします。馬持大尽様にございます」

「馬持大尽? ははあ馬持の?」

「五百頭どころか一千頭にも及ぶ、たくさんの木曽駒をお持ちになって居られる、大金持の旦那様なので……お駕籠に乗って居られましたのが、その旦那様なのでございます」

「馬持の大尽様だから馬大尽?」

「へい、さようでございます」

「訳を聞いてみると不思議ではないな」

「へい、さようでございますとも」

「博徒風の男が五人ばかり、駕籠に附き添って行ったようだが……」

「高萩村の猪之松親分から、迎え出ました乾分衆で」

「高萩の猪之松? 博徒の頭か?」

「へい左様でございます。……赤尾村の林蔵親分か、高萩村の猪之松親分かと、並び称され居ります大親分で」

「それにしても木曽の馬大尽が、武州の博徒などと親しいとは?」

「それには訳がございます。