Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
Lisez 勝ち運負け運 (かちうんまけうん) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 119 262 caractères · 243 écrans
吉例の文句だと思って読み下すと驚いた。お嫁さんは加藤直三郎長女文子とあった。名は知らないが、あの加藤さんの令嬢なら、あの人に相違ない。妙な廻り合せだ。世の中は広いようで狭い。小柴君があの令嬢を貰うのか? と僕は友人の幸福を祝すと共に、胸の中に空虚を感じた。一度会ったきりで縁が切れてしまったから、是非にと懇望する勇気もなかったが、小柴君が何うか出来るものなら、此方だって何とかなる。遠慮し過ぎた。教育家は株屋を相手にしないと親父に極めつけられたのも利いていた。
「君、小柴君から案内が来やしなかったかい?」
と僕は菊太郎君に訊いて見た。
「来たよ。僕は御同列で出席する。君も無論出るだろう?」
「うむ。ところで不思議なことがあるんだよ」
「何だい?」
「そら、いつか僕が千円逃げられたろう。その逃げた奴の泊っていた家が加藤さんといって、中学校の校長さんだ。その校長さんの娘だよ。小柴君のお嫁さんは」
「ふうむ。豊子に似ているとか言った?」
「然うさ」
「君は多少心掛けていたのかい?」
「綺麗な人だと時々思い出した」
「又鳶に攫われたな」
「そんなことに帰着する。兎に角、心の手帳につけて置いたんだから」