Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

オチフルイかいじゅうろうてがらばなし

十二神貝十郎手柄話

国枝 史郎

Lisez 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 127 035 caractères · 254 écrans

Aozora Bunko

それは風と云うものだ。さあ何でも訊くがいい」

「だんだん肥えてだんだん痩せる。死んでも死んでも生まれるものは何んだ?」

「智恵のねえ事を訊きゃあがるな。それはな、空のお月様だ」

十四

「さあ今度は貴様が訊け」大男はとうとう我を折った。

「よし訊くぞよ、答えるがいい。……大きくて小さく、形あって形ない。これは何んだ? さあ答えろ!」

紋太夫は大喝した。

「むう」と云ったが大男は返辞をすることが出来なかった。

「どうだ?」と紋太夫は嘲笑い、「返辞が出来ずば関を通せい」

「仕方がねえ。通るがいい」

大男は片寄った。そこを眼がけて駈け抜ける。

「大きくて小さく、形あって形なし、――どうも俺には解らねえ。いったいこれは何者だな?」

大男は訊いたものである。

「実は俺にも解らねえのさ! そんな物は世にあるまい。アッハハハ」と駈け過ぎる。

「いやはや馬鹿な奴ではある。うまく一杯食いおったわい」

こう心地よげに呟きながら、松火の光で道を照らし先へ先へと進んで行った。

とまた遙か行く手に当って蒼白い光が見えて来た。近付くままによく見れば、肥えた傴僂の老人が岩に一人腰掛けている。