Classiques japonais avec furigana
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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし
十二神貝十郎手柄話
国枝 史郎
Lisez 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 127 035 caractères · 254 écrans
「魏の李恵、雍州に刺史たり、薪を負う者と塩を負う者とあり。同じく担を弛めて樹蔭に憩う。まさに行かんとして一羊皮を争う。各背に藉ける物と言う。恵がいわく、これ甚だ弁じ易しと。すなわち羊皮を席上に置かしめ、杖をもってこれを撃つ。塩屑出ず。薪を負う者すなわち罪に服す」
「相伝う、維亭の張小舎、善く盗を察すと。たまたま市中を歩く。一人の衣冠甚だ整いたるが、草を荷う者に遭うて、数茎を抜き取り、因って厠にゆくを見る。張、その出ずるをまって、後ろよりこれを叱す。その人惶懼す。これを掬すれば盗なり」
「またかつて暑月において一古廟の中に遊ぶ。三、四輩あり。地に蓆して鼾睡す。傍らに西瓜あり。劈開して未だ食わず。張また指さして盗と為して擒う。はたしてしかり。ある人その術を叩く。張がいわく、厠に入るに草を用う。これ無頼の小人。その衣冠も必ず盗み来たるもの。古廟に群がり睡るは、夜労して昼疲る。西瓜を劈くはもって蠅を辟くるなりと」
「なるほど」と紋太夫は呟いた。
「支那の昔の賢人の逸話を書き集めた書物と見える。昔の人は利口であった。……老婆の話しの聖典とは恐らくこの書物のことであろう。