Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし

十二神貝十郎手柄話

国枝 史郎

Lisez 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 127 035 caractères · 254 écrans

Aozora Bunko

ところが、小豆島紋太夫は、かつて長崎の和蘭人から、久しく和蘭語を学んだことがあって、会話ぐらいには事を欠かなかった。そこで忽ち二人の者は、お互いの遭難を語り合うことが出来た。話し合って見れば同じような境遇、親しくならざるを得なかった。

「釣天井で圧殺とは、聞いただけでも身が縮む。無残なことをする奴らだ」

ホーキン氏もさもさも驚いたように歎息しながらこう云ったが、「これは捨てて置かれない。是非とも復讐をしなければならぬ」

「さよう、復讐をしなければならぬ」紋太夫は頷いて、「石畳が落ちた後の穴から、屋上へ二人躍り出て土人どもを撫で切りにするか。それともきゃつらが結果を案じ、いずれ地下道へ下りて来るであろうが、そこを待ち受けて討ち果たすか、さあどっちがよかろうな」

十八

「敵は大勢、味方は二人、広場へ出ては敵いそうもない。きゃつらが地下道へ来るのを待って、容易討つに越したことはない」これがホーキン氏の意見である。

「なるほど、それがよろしかろう。逸をもって労を討つ、これ日本の兵法の極意じゃ」

「我が英国の兵法にもそういうことは記されてある。兵の極意は科学的であるとな」