Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じゅうごねん

十五年

山本 実彦

Lisez 十五年 (じゅうごねん) de 山本 実彦 (やまもとさねひこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 158 caractères · 17 écrans

Aozora Bunko

しかし私どもの一生涯はただ単に三月ばかりでなく、その僅かの半日も、一分間も、そしてそれが六十年、七十年を通じて間断なき試験場のようである。人類とか、民族とか、文化とか、文明とかの聖戦という美わしい名の前に、一分間でもその努力が弛緩することがあったならば、商業的には直ぐに落伍者となってしまうのである。

私どもは何事をするのでも常に広い視野を一まわり見渡さねばならぬ。日本は日本ばかりで太って行くことができないように、日本ばかりで通用する正義感や、道徳観であってはならぬことだ。われわれが毎月、毎月雑誌をつくって行く上に一ばん心を注ぐのはこの点である。ことに、このごろの社会情勢は外国の長所を摂取することがいろいろと困難の事情が多いので、ジャーナリズムとしては一番痛心なときだ。始終ビクビクして神経の捕虜となっている編輯者を見るにつけ、これで、どうして偉大な民族となるべきものへの糧となり得るものがつくられ得ようか? 永遠性への文化の礎柱を建立しなければならぬ社会的任務をどうして遂げ得られようかと考えさせるのだ。

ガッチリした角力をとるには、ガッチリした体格と力量とを絶対の必要条件とするごとく、民族の偉大性を希求するならば、その成長を自由ならしむべき方途に出でなければならぬのだ。