Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まんじ
卍
谷崎 潤一郎
Lisez 卍 (まんじ) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 133 618 caractères · 258 écrans
ほんまいうたらあて栄ちゃんと兄弟の約束してしもて、こないこないの書付まで交してんし」と、昨日の出来事みんな話したげたら、大方そんなことやろ思てた、綿貫の奴、何処まで行っても知られてエへんかいうこと疑ごうてて、わざとそないなこというて姉ちゃん試してみといてから、自分捨てられたら姉ちゃんも一緒に抱き込んでやろいう気イや。……そないいうとなるほど、「光ちゃんに子供出来たいうこと初耳です」いうたとき、「へえ? 初耳?」いうて血走った眼エして、「何で子供出来るはずないいいましたか、そんな体質やいうのんですか」と唇の色まで変えてたのんが、あの時にもけったいな人やなあいう感じしましたし、それに思い当るのんは、話の中途でためいきついては、「ああ、ああ、僕は何ちゅう不幸な運命の下に生れたのんでしょう」と、二へんも三べんも芝居のセリフみたいな節つけて繰り返したあの言葉、――あの時はなんや、人の同情求めるためにわざとあんなセンチメンタルな声出してる思いましてんけど、それがやっぱり、なんぼずうずうしい男にしたかてお腹の中では自分の不仕合わせ嘆いてるのんで、人にいわれん淋しい気持が自然と外に現われたのんかも分れしません。