Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なんとうたん
南島譚
Lisez 南島譚 (なんとうたん) de Nakajima Atsushi (中島 敦) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 935 caractères · 18 écrans
これも我々に判らぬことはない、などと言えば、世の婦人方から一斉に論難されること請合いだが、しかし、斯うした気持の原型が我々の中に絶対に無いと言う方があれば、それは余りにも心理的な反省に欠けた人に違いない。西班牙領から独逸領になった時、前夜迄の忠実無比な下僕や隣人が忽ちに兇漢と変じて、西班牙人を殺害した。之も又、ラガド市の大学を訪れたガリヴァー程に我々を面喰わせはしないであろう。
所が次の様な場合、我々はそれを一体どう考えたらいいのであろうか。例えば、私が一人の土民の老爺と話をしている。たどたどしい私の土民語ではあるが、兎に角一応は先方にも通じるらしく、元来が愛想のいい彼等のこととて、大して可笑しくもなさそうな事を嬉しそうに笑いながら、老人は頗る上機嫌に見える。暫くして話に漸く油が乗って来たと思われる頃、突然、全く突然、老爺は口を噤む。初め、私は先方が疲れて一息入れているものと考え、静かに相手の答を待つ。しかし、老爺は最早語らぬ。語らぬばかりではない。今迄にこやかだった顔付は急に索然たるものとなり、其の眼も今は私の存在を認めぬものの如くである。何故? 如何なる動機が此の老人をこんな状態に陥れたのか? どんな私の言葉が彼を怒らせたのか? いくら考えて見ても全然見当さえつかない。