Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なんばんひわもりうこんまる

南蛮秘話森右近丸

国枝 史郎

Lisez 南蛮秘話森右近丸 (なんばんひわもりうこんまる) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 55 869 caractères · 112 écrans

Aozora Bunko

室の広さ十五畳敷ぐらい、そこに置かれてある器物といえば、測量機、鑿孔機、机、卓、牀几というような類である。窓から投げ込まれる春の陽に、それらのものが艶々と光り、また陰影を印けている。

極めて異国趣味の室である。

牀几に腰かけた二人の男女、民弥とそうして右近丸、清浄な処女と凜々しい若武士、この対照は美しい。

「秘密の鍵は第三の壁、こう確かに弁才坊殿には、仰せられたのでございますな?」いずれ話の続きだろう、こう訊いたのは右近丸。

「はい、さようでございます」こう答えたのは民弥である。直ぐに後を云いつづけた。「弑せられる日の夕暮方、父が申しましてございます。秘密の一端明かせてやろう、室へおいで、来るがよいと……で、この室へ参りましたところ、父が申しましてございます。『秘密の鍵は第三の壁』それから更に申しました。『この人形を大事にしろ』ただそれだけでございました。どうやら父と致しましては、もっともっと何か詳しいことを、話したかったのでございましょう、そう申してからもしばらくの間考え込んで居りましたが、その中日が暮れて宵となり、そこの窓から何者か――近所の子供だとは存じますが、覗いているのを目つけますと、フッツリ黙り込んでしまいました。