Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふるきミニエチュア

古き小画

宮本 百合子

Lisez 古き小画 (ふるきミニエチュア) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 70 298 caractères · 140 écrans

Aozora Bunko

右翼の端にバーマンが、凝っと正面を見て、あし毛の馬に騎っていた。彼はスーラーブを認めると、顔付もかえず、義務的な風でちょっと右手を挙げた。用意はよろしいというのだ。スーラーブは、元の場所に戻った。イラン方でも仕舞いのざわめきが鎮まった。何ともいえない静けさが張り切った。太陽は一息つき、一きわきららかに両軍の頭上に照り渡った。――

すると、ツラン勢の後方から、心臓をつき上げるように、一打ち、強い羯鼓の音がした。続いて、二打ち、三打ち、四打ちめの羯鼓に合わせ、ツラン軍は足を踏み轟かせ、裂けるような鬨(とき)の声をあげた。空気の顫えが鎮まらないのに、イラン軍で、熱いような太鼓を打ち出した。急調に、じっとしていられないように、全軍が鯨波をあげた。蒼白い、神経質な表情を湛えていたスーラーブの顔に、燃えるような輝きが出た。彼は鋭く眼を配り、左右を見ると、手綱をかい出し、とっとっとっと、一騎で、両軍の中央に騎り出した。亢奮が感染し、乗馬は、敏感に鼻翼を震わせては、深い息をする。スーラーブは、轟きの余波の消えるのを待って、高く、馬を前脚で跳上らせた。彼は、鉾を右手に振かざし、大きな輪乗りで敵の前面を騎り廻した。