Classiques japonais avec furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lisez 古事記物語 (こじきものがたり) de 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 96 723 caractères · 191 écrans
すると、いちばん下の円野媛は、四人がいっしょにおめしに会って伺いながら、二人だけは顔が汚ないためにご奉公ができないでかえされたと言えば、近所の村々への聞こえも恥ずかしく、とても生きてはいられないと言って、途中の山城の乙訓というところまでかえりますと、あわれにも、そこの深いふちに身を投げて死んでしまいました。
それから天皇はある年、多遅摩毛理という者に、常世国へ行って、香の高いたちばなの実を取って来いとおおせつけになりました。
多遅摩毛理はかしこまって、長い年月の間いっしょうけんめいに苦心して、はてしもない大海の向こうの、遠い遠いその国へやっとたどり着きました。そしておおせのたちばなの実の、枝葉のままついたのを八つ、実ばかりのを八つもぎ取って、また長い間かかって、ようよう都へ帰って来ました。しかし天皇はその前に、もうとっくにおかくれになっていました。
多遅摩毛理はそのことを承ると、それはそれはがっかりして、葉つきの実を四つと、葉のないのを四つとを、天皇のおそばにお仕え申していた兄媛にさしあげたうえ、あとの四つずつを天皇のお墓にお供え申しました。そして泣き泣き大声を張りあげて、