Classiques japonais avec furigana
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こだいこくごのおんいんについて
古代国語の音韻に就いて 他二篇
橋本 進吉
Lisez 古代国語の音韻に就いて 他二篇 (こだいこくごのおんいんについて) de 橋本 進吉 (はしもとしんきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 94 329 caractères · 188 écrans
ものであります。そういう点において契沖の研究が貴いものであるということが出来ようと思います。
そうしてこういう風の区別があるとすれば、昔の文献を研究する場合に「お」類の仮名と「を」類の仮名と混同してはいけない。もし「意能」と書いてあれば「己」の意味である。必ずいつでも「己」であるという訳には行きませぬが、尠くも一方「遠能」と書いてあるものとは同じ語ではないということは言える。「意」は「お」類であり、「遠」は「を」類でありますから、同じ語でないということは、はっきり言うことが出来ます。そうすると古典を研究する場合には大変必要なことであります。
かようにして、契沖の研究によって「いろは」四十七文字の中で、発音は同じであっても別の文字となっているものは、古代においても、これにあたる万葉仮名を使いわけて互いに混同することがないということが見付かったのであります。それでは、どうしてかような仮名を区別して用いたかということについては契沖はどう考えていたかは余りはっきりしていません。私どもは、契沖は、昔の人が一度定めてそういう風に書いたのを後の人がずっと守って来たけれども、余り後の世になるとその定りを守り切れないで混同したのだと考えていたのであるらしく思うのであります。