Classiques japonais avec furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lisez 古句を観る (こくをみる) de 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 028 caractères · 333 écrans
一所不住のような惟然坊にしてなおかつ「夏さへも有磯行脚のうつけ共」という句を作っている位だから、その苦痛は思いやられる。
ここに「夏旅」というのも、そういう季題があるのではない。今日の人が夏になって旅を想うのとは反対に、むしろ夏の旅の苦しさを現すために、先ずこの語を置いたものではないかと思う。
喘ぎ喘ぎ炎天下の道を行く。現代のような広い道路はないから、厭でも向うからのろのろ歩いて来る牛とすれ違わなければならぬ。牛の熱い鼻息を身に感ずる、といったような、昔の旅の暑さ、侘しさを捉えたものであろう。そこまでいわないでも、向うから牛が息を吐き吐き来るというだけでも差支ないが、特に「むかふから来る牛の息」という以上、どうしてもその息は身に近く感ずるように思われるのである。
松笠の火は消やすき涼みかな 萬風
そこらに落ちている松毬を集めて火をつける。一時よく燃えそうに見えるが、じき消えてしまう。その消えやすいところを面白がっているようにも見える。涼み人の手すさびを詠んだので、キャンプの人などにはこういう経験があるに相違ない。
土芳が芭蕉を泊めた時の句に「おもしろう松笠もえよ薄月夜」