Classiques japonais avec furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lisez 古句を観る (こくをみる) de 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 028 caractères · 333 écrans
それが冬の夜長の闃寂たる気分と合致しているように思う。
炒豆に鳩をなつけん雪の上 一秀
一面に降積った雪の上に、鳩が飛んで来て何かあさっている。彼らの食物も雪のために蔽われているので、手許にある炒豆でも雪の上に投げてやろう、そうして鳩を自分に馴付かせよう、というのである。
同じ雪の降積った場合にしても、その上に米を撒いて、寄って来る雀を捕ろうというのとは違う。餌のない鳩を憐んで豆を投げ与え、これを馴付けて自分の友にしようという、閑居徒然の人らしい趣が窺われる。菓子の乏しい昔にあっては、炒豆なども座辺に置いてぽつぽつ食べる料の一であろう。その豆を与えるところに、「なつけん」という親しい心持がある。鳩に豆は極めて陳腐な取合のようであるが、この句は決してそうではない。むしろ実感によってその取合を新に活かしたところがある。
炉びらきや鏝でつきわる灰の石 孟遠
久しぶりに炉を開いて見ると、寂然たる灰の中に小石のように固まったのが交っている。それを鏝の先で突割ったというだけのことである。
「灰の石」という言葉は、作者の造語らしく思われる。説明的にいえば「石のような灰」