Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lisez 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 220 431 caractères · 428 écrans

Aozora Bunko

「ちくしょうッ。器用なまねをしやがるね」

だから、むろん伝六は御用にすることとばっかり思い込んで、勢い込みながら身を浮かそうとすると、しかるに右門は、意外な行動を突如としてまた取り出したのです。とっさに目顔で伝六を制しておいて、にやにや笑いながら女のあとを追っていったようでしたが、人込みのとだえた観音裏までつけていくと、ぽんと軽く女の背中をたたきながら、さわやかにいったもので――。

「ちょいと、お由さん! 妙なところでお目にかかったもんですな」

「えッ!」

不意に自分の名を呼んで、しかもそこにりゅうとしたいい男の若い侍がなれなれしげに立っていたものでしたから、くし巻きお由の目をぱちくりとさせたのはいうまでもないことでしたが、右門はそのおどろきを見流しながら、莞爾とばかりにうち笑むと、いっそうのさわやかさでいったものでした。

「おうわさじゃ聞いていましたが、あんなに器用な腕まえたあ思いませんでしたよ」

「えッ……まあ、突然――突然なんのことでございますかね」

「いいえ、なにね、今そこの日傘の中にちょいとこかし込んだしろもののことですがね」

「えッ!」

ぎくりとなって、やや青ざめながらおもわずあとずさったのを、右門は心持ちよさそうに見ながめながら、くすりと一つえくぼをみせると、おちつきはらっていったもので――。