Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lisez 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 220 431 caractères · 428 écrans

Aozora Bunko

そして、その骨董品を生首と見せかけるべく、別な血を塗ったものに相違ないのです。としたら――右門は必死と考えました。いったい、この首の骨董品はいずこに売っているか?――いうまでもなく、人の死に首なぞ売りひさぐ酔狂な商家は、江戸広しといえどもあるはずはないんですから、出所はむろんのことに、平生塩づけの首の貯蔵を許されている個所に相違ないはずでした。しからば、その公許の塩づけ貯蔵個所なるものは、そもそもどこであるか?――右門の判断を待つまでもなく、それは鈴ガ森と小塚ッ原の二個所です。すなわち、首は罪人の首、いまわしきあの獄門首に相違ないという判定が、たなごころをさすごとくたちどころにつきましたものでしたから、右門はただちにお番所の獄門記録について、事件前後に死罪に処せられたさらし首で、右の三名に相当するものの有無を調査いたしました。

と――ある、ある! 俗称白縫のお芳、窃盗きんちゃっ切りの罪重なるをもって四月三日死罪に処せられしうえ梟首獄門。座頭松の市、朋輩をあやめしかどにより四月四日斬罪のうえ梟首獄門。尾州無宿の久右衛門、破牢の罪により四月五日江戸引きまわしのうえ梟首獄門。