Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lisez 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 558 caractères · 480 écrans
「場所は?」
「それもちっとしゃくにさわるんだ。きのう矢来地蔵をこしれえていたあの一真寺の――」
「なにッ。もういっぺんいってみろッ」
「なんべんでもいいますよ。あの一真寺の裏の松平越前様のお屋敷のへいぎわにころがっているというんですよ」
「駕籠だッ」
がばとはね起きると、早いのです。
「飛ばせろッ。飛ばせろッ」
伝六が鳴るひまも、驚くひまもない。小気味のいいほどもりりしい声で急がせながら、まもなく乗りつけたところは、話のその一真寺の裏手でした。
場所は一真寺の裏門から始まった一本道をずっとまっすぐ右に来て、先は本港町へ通ずる越前家お下屋敷との間の細い路上なのです。――お番所からはまだだれも出馬しないとみえて、自身番の小者たちにしかられながら、物見高い群衆が押しつ押されつ、わいわいとうち騒いでいるさいちゅうでした。
押し分けながら近づいていってみると、なるほど四つの浪人者の死骸が、その細い道の三町ほどの間に、点々として倒れているのです。しかも、不審なのは倒れている四人のその位置なのでした。
一真寺の裏門から一町ほど離れたところにひとり。
――みごとな一刀切りの前傷うけて、頭をこちらにしながら、道なりに長々とあおむけにのけぞっているのでした。