Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lisez 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 167 105 caractères · 337 écrans
たしかに、あの家の者がやったにちげえねえんだ。その血も、十中八、九、おけかかめにためてある病人の血を塗ったものに相違あるめえというんだよ。だから、血がめにえさをたれに行くのよ。ついてきな」
「えさ……?」
「変な声を出さなくともいいんだよ。そういうまにも、また今夜血を降らされちゃ事がめんどうだ。早いことえさをたれておかなくちゃならねえから、とっととついてきな」
なにか目ざましい右門流を思いついたとみえるのです。飛ぶように夜ふけの町をぬけて、岡三庵の屋敷通りの塗町へ曲がっていくと、軒をそろえてずらりと並んでいるそこの塗屋の一軒へずかずかと近づいていって、いつにもなく御用名を名のりながら、どんどんたたき起こしました。
「八丁堀の右門じゃ。御用の筋がある。早くあけろ」
あわてうろたえながら丁松らしいのがあけたのを待ちうけて、ずいと中へはいると、やにわに不思議な品を求めました。
「生うるしがあるだろう。なにか小つぼに入れて少しよこせ」
塗町とまで名のついた町の塗屋なのです。生うるしがないはずはない。なにごとかというように筆まで添えて、小つぼに入れながら持ってきたのを片手にすると、そのままさっさと岡三庵の屋敷まえへ取ってかえして、せきたてながら伝六に命じました。