Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
どうきょにんかふう
同居人荷風
小西 茂也
Lisez 同居人荷風 (どうきょにんかふう) de 小西 茂也 (こにししげや) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 026 caractères · 17 écrans
余、漱石全集を調べたるに書簡集のなかにその言葉を発見せり。
十月九日。先生島崎藤村の老獪なりしことを語り、平田禿木あたりも褒めず、籾山書店を貸倒せりと。まだしも花袋の方が善人なりしよし。
十月十日。先生焼酎四合の配給を渋々顔にて受取り、一口飲んで強くて駄目だと申され、ことさら余の見ておる前にて流しにざっとこぼし捨てたり。余の酒好きなるを先生はよく知りおれり。
十月十二日。読売の記事はまだ出ぬかと、先生連日余に訊ねらる。先生米五升を海神の知己に届けると称し、十分間担げるかどうか時計を見つつ耐力試験を行わんと、座敷内に米袋を背負って時計と睨めっこしおりたり。大賀計理士来り、養子離籍をO家にては拒めりという。
十月十三日。先生米五升背負いて、いよいよ海神に赴かる。余背負い行かんと申出でしが先生答えず。頼むとは言いしことなき荷風かな。
十月廿日。読売新聞三面欄トップに先生の記事と写真出る。先生の下駄ばきと買物籠、これより天下に有名となる。されど先生の予期に反し、本泥棒の件は出でず、ただ近頃の荷風の変人ぶりとその奇行の紹介をのみ。先生大いに失望し、だから新聞記者は嫌いだと申さる。