Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めいじんじごく

名人地獄

国枝 史郎

Lisez 名人地獄 (めいじんじごく) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 286 caractères · 301 écrans

Aozora Bunko

「なるほどなるほど続いておりますな。そうしてそれからどうしましたな?」「駕籠から女を引き出しました」「さっき聞こえたは女の悲鳴、これはいかさまごもっとも。駕籠にいたのは女でござろう」「いやそればかりではございません。女の証拠はこれでござる」

平八は雪の上を指差した。たびをはいた華奢な足跡が、幾個か点々とついていた。

「ははあなるほど、女の足跡だ。が、子供の足跡ともいえる」一閑斎は呟いた。

「よろしい、それではもう一つ、動かぬ証拠をお目に掛けよう」平八は懐中へ手を入れると、さっき拾った黒い物を、一閑斎の前へ突き出した。

「おやおやこれは女の頭髪……」

「根もとから一太刀できり落とした、刀の冴えをご覧じろ。きり手は武辺者に相違ござらぬ。しかも非常な手練の武士だ。……ところでその髪の髷の形を、一閑老にはご存知かな?」「勝山でなし島田でなし、さあ何でござろうな」「その髷こそ鬘下地でござる」「鬘下地? ははアこれがな」「したがって女は小屋者でござる。女義太夫か女役者でござる」「で、その女はどうしましたな? 締め殺されて川の中へでも、投げ込まれたのではありますまいかな?」