Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひまわりのめ

向日葵の眼

野村 胡堂

Lisez 向日葵の眼 (ひまわりのめ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 919 caractères · 18 écrans

Aozora Bunko

(皆さんためしてごらんなさい)

「麗子さん、今度はハッキリ読めそうよ、随分素晴らしい凸レンズね――聞いて頂戴、最初は向の字――その次は日の字――、それから葵という字――、向日葵と書いて、ひまわりと読むんでしたね、その次は、に、眼、を、与えよ――続けて読むと『向日葵に眼を与えよ』となるワ。何んの意味でしょう、指環の彫刻も向日葵だけれどなんか外に意味がありそうネ」

「サア――」

麗子には、何んの考もありません。

「これから直ぐ、貴女のお家へ行って見ましょう、そうしたら又何んか気がつくかも知れない」

加奈子に励まされて、麗子もいくらか快活な気分になったのでしょう、上野から北海道へ発つ筈だった事も忘れて、そのまま谷中の家へ引返してしまいました。

谷中の松井博士の屋敷は、近所の人から「日廻り御殿」と言われている位で、装飾と言う装飾は、何から何まで向日葵ずくめで、麗子に案内されて行った加奈子も、あまりの事に、吃驚してしまいました。

第一門の扉の飾りが向日葵、一歩中へ入ると、庭の花壇は向日葵と姫向日葵だらけ。

中へ入って見ると、壁紙の模様から、カーテンの刺繍から、欄間の欄干の彫まで悉く向日葵で、立派な応接間には、有名な書家の描いた、真物の向日葵の絵まで掲けてあります。