Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わし
和紙
東野辺 薫
Lisez 和紙 (わし) de 東野辺 薫 (とうのべかおる) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 35 557 caractères · 70 écrans
普通の紙の漉き汁と違って張りもなくべたついて、そのまま漉き重ねたら、あとで乾す時に一枚ずつ剥ぎとることが出来なくなるので、琉球藺を細く割いた、置き草と言われる仕切を一枚毎に挟まなければならない。そうした余計な手間のうえに、ともすれば破れがちで、乾し板に張る呼吸でも生やさしいものではなかった。
村の人々はそら手と言っている。簀框を操る手首が腫れて動かせなくなることであった。槽数を多く仕上げようとして無理をすると、よくこのそら手になるので、また初心者がこれに悩まされるのは言うまでもない。無気味に腫れあがった手首をさすって、惣次郎は幾度か輾転反側した。
藪の椿が暗い葉の中に咲きかけた頃であった。町から紙屑を買い集めて夜になって帰ってみると、妹が泣きむずかる友太をあやしかねていた、翌日になってお君の逃げたことがいよいよたしかになった。からだをふるわせて怒った旦那は、気の利いた作男を一人磐城へ追わせたが、何の要領も得ずに帰って来た。
友太を背負って磐城へ出かけて行った惣次郎も、お君にはついに会えないどころか、お君の兄から手強い離縁を迫られてすごすごと戻って来た。